新技術・新工法 ─ 吊床版橋 ─
上路式吊床版橋
概要

上路式吊床版橋は、吊床版の上に鉛直材を介して路面となる上床版を載せた構造の吊床版橋です。サグ比の目安としては1/10~1/25程度です。
直路式吊り床版橋の特徴に加え、縦断線形を自由に設定できること、サグを大きくとれるので水平力を抑えることができるなどの特徴を有しています。

特徴
○シンプルな構造
構造形式が単純であり、力学的にも明快です。
○スレンダーな外観
縦断線形は滑らかな曲線で、しかも床版厚は支間長に関係なく一定であるため、軟らかさ、スレンダーさを与えます。
○急速施工
床版の架設はあらかじめ張り渡したケーブルを利用して行えるため、大規模な架設機械も不要です。また、プレキャスト床版を用いるので急速施工が可能です。
○施工性
支保工を必要としないため、施工条件の悪い渓谷などでも比較的容易に建設が可能です。